住宅ローンの返済に困った時の対策
目次
- ○ 住宅ローンを滞納する人の特徴
- ・①収入に対する返済比率が25%以上の方
- ・②ボーナス払いを活用しないと月々の収支が苦しい
- ・③住宅ローンの完済年齢が65歳を超える
- ・④転勤・転職の可能性が高い
- ・⑤連帯保証人を付けないと、ローンを借りれない
- ○ 支払いに困る前に行うべき対策は「銀行への相談」
- ○ 住宅ローンが支払えない!~対処法7つ~
- ・①家計を見直す
- ・②保険が使えるか、確認する
- ・③家の売却をする
- ・④個人再生する
- ・⑤リースバックを利用する
- ・⑥親子間売買をする
- ・⑦リバースモーゲージを利用する
- ○ まとめ
住宅ローンを滞納する人の特徴
実際に住宅ローンを滞納してしまう人はどんな特徴があるのか?
今までのご相談の実例から5つの代表的な特徴をご紹介いたします。
①収入に対する返済比率が25%以上の方
収入に対する返済額の割合を「返済比率」といいます。
返済比率は金融機関ごとに上限が設定されており、30%~40%が上限となっています。
家計に無理なく返済できる割合として最低でも25%以下にしましょう。
まずは、返済が困難になる前に返済比率が25%以上の方は一度見直してみることをお勧めします。
②ボーナス払いを活用しないと月々の収支が苦しい
ボーナスや退職金を充てにしていると、もしも「勤務先の業績悪化」や「止む負えない理由によっての辞職により退職金がもらえない」となった場合に、ローンの支払いが困難になってしまいます。
実際に相談者の中でも「ボーナス払いにしているのに、業績悪化でボーナスが貰えなくなってこのまま払い続けれない!」といった方が沢山いらっしゃいます。
ボーナスを充てにしないローンの組み方が大事です。
③住宅ローンの完済年齢が65歳を超える
多くの金融機関が住宅ローンの完済年齢の上限を75歳に設定されています。そして、多くの人が退職金を前提に75歳の完済で設定しているのです。
ですが、実際には今の収入を高齢の75歳まで維持できる保証はありません。
心配な方は一度、完済年齢を見直して65歳までに設定することをお勧めします。
④転勤・転職の可能性が高い
転勤に関しては、会社が赴任先の家賃補助をしてくれる前提で単身赴任するのであれば問題ないですが、そうではない場合や家族で引っ越すのであれば、その都度引っ越し費用も発生し、買った家をどうするのか?という問題が発生します。
転職も同様に、次の働き先で給与が上がる補償はありません。
今、転職をお考えの方は慎重に検討しましょう。
⑤連帯保証人を付けないと、ローンを借りれない
意外にも大きなリスクとなるのが、この『連帯保証人を付ける行為』です。
リスクとしては、ローンの返済に行き詰った際に自分の家族だけではなく、連帯保証人となった方の生活まで破綻させてしまいます。
出来れば、住宅ローンの予算を下げて連帯保証人なしで購入できる家にする、もしくは審査に通るまで数年待ってみるのも良いでしょう。
支払いに困る前に行うべき対策は「銀行への相談」
実際に支払いが出来なくなってしまった最悪の場合は”競売”となります。
しかし”競売”を避けたいのは銀行も同じです。
その為、ローンの返済に困る前にまずは銀行へ次の4つに関して相談しましょう。
●返済期間の延長
●元金据え置きをする
●返済条件の見直し
●低金利の住宅ローンへの借り替え
住宅ローンが支払えない!~対処法7つ~
ローンの支払いに困る前の段階で銀行へ相談した方、また実際に返済に困っている方がすべき対処法7つをご紹介します。
①家計を見直す
「無駄な出費は、ないか?」考えてみましょう。
家賃や光熱費、通信費などの固定費を見直して浮いた分をローンの返済に回しましょう。
②保険が使えるか、確認する
病気が理由の場合は加入している保険によって、使える場合があるので確認してみましょう。
③家の売却をする
離婚の場合に多いケースですが、売却する方は任意売却となるので、不動産会社への相談が必要です。
④個人再生する
住宅ローン以外に債務を抱えている方は、個人再生より債務を減らし、家を手放すことなく返済を続けられる方法です。
⑤リースバックを利用する
不動産会社に売却後、賃貸として住み続けることが出来る方法です。
しかし、デメリットもあるので注意しましょう。
⑥親子間売買をする
親が住宅ローンの返済に困った場合に子が購入します。
つまり、親子の間で家を売買する方法です。
しかし、税金が掛かる等のデメリットもあります。
⑦リバースモーゲージを利用する
自宅を担保に融資を受ける方法です。
しかし、60歳~80歳を対象としたサービスとなりますので若年~中年層の方は対象になりません。
まとめ
持ち家を購入することは、安い買い物ではないです。
また、誰しもがマイホームに夢を抱いて予算を超えてしまうものです。
まずは、滞納してしまう人の特徴に当てはまっていないか?をもう一度確認してみましょう。
1つでも当てはまる方は、銀行へ相談をしたり、購入予算を下げるなどの対処を検討してください。
現在、支払いが出来ないとお困りの方は対処法7つをご検討ください。